○東京都交通局職員の職務発明等に関する規程
平成一五年三月一四日
交通局規程第三号
東京都交通局職員の職務発明等に関する規程を次のように定める。
東京都交通局職員の職務発明等に関する規程
(趣旨)
第一条 この規程は、東京都交通局(以下「局」という。)の職員(以下「職員」という。)がした発明、考案及び意匠の創作の取扱いについて、必要な事項を定める。
一 職務発明 職員がした発明(職員以外の者と共同してしたものを含む。以下同じ。)であって、その内容が局の業務範囲に属し、かつ、当該発明をするに至った行為が局における当該職員の現在又は過去の職務に属するものをいう。
二 部長 東京都交通局組織規程(昭和三十七年交通局規程第三十三号。以下「組織規程」という。)第四条第二項に規定する部長をいう。
三 所属長 組織規程第四条第二項に規定する課長及び組織規程第六条第二項に規定する長をいう。
(平一六交局規程二六・一部改正)
(権利の帰属)
第三条 局は、職務発明について、この規程の定めるところにより特許を受ける権利(特許法(昭和三十四年法律第百二十一号。以下「法」という。)第三十三条に規定する特許を受ける権利をいう。以下同じ。)若しくは特許権(法第六十六条に規定する特許権をいう。以下同じ。)を承継し、又は専用実施権(法第七十七条に規定する専用実施権をいう。以下同じ。)を設定することができる。
(発明の届出)
第四条 職員は、職務発明をしたときは、職務発明届(別記第一号様式)に次に掲げる書類を添えて、速やかに所属長に届け出なければならない。
一 発明の内容を詳細に記載した書面
二 発明をするに至った経過を詳細に記載した書面
三 発明者意見書(別記第二号様式)
(発明者の特許出願)
第五条 職務発明をした職員(以下「発明者」という。)は、前条第一項の届出をした日以後に、緊急に特許出願を行う必要があるときは、特許出願(法第三十六条に規定する特許出願をいう。以下同じ。)を行うものとする。
(職務発明の認定)
第六条 局長は、第四条第三項の規定による届出があったときは、当該届出を受けた日から起算して一月以内に当該届出に係る発明が職務発明であるかどうかを認定するものとする。
(特許出願等)
第十条 局長は、前条の規定により特許を受ける権利若しくは特許権を承継したとき、又は専用実施権の設定を受けたときは、速やかに、当該特許を受ける権利については特許出願又は承継の届出(法第三十四条第四項に規定する特許を受ける権利の承継の届出をいう。以下同じ。)、当該特許については特許権の移転の登録(法第九十八条第一項に規定する特許権の移転の登録をいう。以下同じ。)、専用実施権については専用実施権の設定の登録(特許登録令(昭和三十五年政令第三十九号)第四十四条第一項に規定する専用実施権の設定の登録をいう。以下同じ。)を行うものとする。
(出願審査の請求)
第十一条 局長は、前条の規定により特許出願又は承継の届出を行った発明で局長が別に定める基準に該当するものについて、法第四十八条の三に規定する出願審査の請求を行うものとする。
(出願補償金)
第十三条 局長は、第十条の規定により特許出願又は承継の届出をしたときは、発明者に対し、出願補償金として特許を受ける権利一件につき一万円を支払うものとする。
(実施補償金)
第十五条 局長は、第九条の規定により局が承継した特許を受ける権利若しくは特許権又は局に設定した専用実施権の運用又は譲渡により収入を得たときは、発明者に対し、毎年一月一日から十二月三十一日までの間の収入の実績に応じ、翌年五月三十一日までに、実施補償金として次に掲げる額を支払うものとする。
一 特許を受ける権利、特許権又は専用実施権に係る発明の実施を許諾して収入を得たときは、その収入を次の表の上欄に掲げる額に区分し、それぞれ下欄に定める率を乗じて得た額の合計額
五十万円以下の額 百分の五十
五十万円を超え、百万円以下の額 百分の二十
百万円を超える額 百分の十
二 特許を受ける権利、特許権又は専用実施権を譲渡したときは、その譲渡代金に百分の五十を乗じて得た額の範囲内において、局長が決定した額
(平一五交局規程四五・一部改正)
(補償金決定の通知)
第十七条 局長は、補償金として支払う額の決定を行ったときは、速やかにその旨を補償金決定通知書(別記第七号様式)により、発明者に通知するものとする。
(発明者の負担した出願費用等の支払)
第十八条 局長は、第九条の規定により特許を受ける権利若しくは特許権を承継し、又は専用実施権の設定を受けた場合において、発明者が既に法第百九十五条第二項に規定する出願手数料、法第百七条に規定する特許料その他出願又は権利の設定に要する費用(以下「出願費用等」という。)を支出したときは、発明者の申出により出願費用等に相当する額を発明者に支払うものとする。
(退職又は死亡したときの補償)
第十九条 補償金及び出願費用等に相当する額の支払を受ける権利は、当該権利を有する発明者が退職した後も存続する。
2 前項の権利を有する発明者が死亡したときは、当該権利は、その相続人が承継する。
2 局長は、前項の異議の申立てがあったときは、当該異議の申立てがあった日から起算して二月以内に、当該異議の申立てに対する決定を行い、その結果を当該異議の申立てをした者に通知するものとする。
(職務発明審査会)
第二十一条 局長の諮問に応じて、次に掲げる事項を審議するため、職務発明審査会(以下「審査会」という。)を置く。
一 第七条に規定する特許を受ける権利若しくは特許権の承継又は専用実施権の設定に関すること。
三 前条に規定する異議の申立てに関すること。
四 第二十六条に規定する外国の特許を受ける権利の承継に関すること。
五 その他局長が必要と認めること。
(平一五交局規程四五・一部改正)
(平一五交局規程四五・一部改正)
(審査会の組織等)
第二十三条 審査会は、会長及び委員をもって組織する。
2 会長は、次長の職にある者をもって充てる。
3 委員は、技監、発明者の所属する部の部長、総務部長、資産運用部長、車両電気部長、技術調整担当部長及び建設工務部長の職にある者をもって充てる。
4 局長は、必要があると認めるときは、前項の委員のほか、審査会の開催の都度、職員のうちから適当と認められる者を委員に任命することができる。
5 会長が事故その他の事由により不在となったときは、技監の職にある者(技監の職にある者が事故その他の事由により不在となったときは、あらかじめ会長が指定した委員)が、その職務を代理する。
6 会長は、審議のため必要があると認めるときは、発明者その他職員の出席を求めて質問し、又は意見を聴くことができる。
7 審査会の庶務は、資産運用部資産活用課において処理する。
(平一六交局規程二六・平一七交局規程二五・平二二交局規程四八・一部改正)
(審査会の招集)
第二十四条 審査会は、会長が招集する。
(定足数及び表決数)
第二十五条 審査会は、委員の半数以上の出席がなければ、会議を開くことができない。
2 審査会の議事は、出席委員の過半数で決し、可否同数のときは、会長の決するところによる。
(外国の特許を受ける権利の承継)
第二十六条 局長は、第七条の規定により承継した特許を受ける権利又は特許権に係る発明について、外国の特許を受ける権利の承継の可否を決定するものとする。
2 局長は、前項の規定により外国の特許を受ける権利を承継し、かつ、当該外国の特許を受ける権利について外国の特許権を取得すると決定したときは、速やかに特許協力条約に基づく国際出願等に関する法律(昭和五十三年法律第三十号)第二条に規定する国際出願又は外国出願(外国の特許を所管する機関へ出願することをいう。)を行うものとする。
(秘密の保持)
第二十七条 発明者及び審査会の関係者は、発明の内容その他発明者及び局の利害に関係ある事項について、当該発明に係る法第六十四条第一項に規定する出願公開がなされる日までの間、その秘密を守らなければならない。
附則
1 この規程は、公布の日から施行する。
附則(平成一五年交局規程第四五号)
1 この規程は、公布の日から施行する。
2 この規程による改正後の東京都交通局職員の職務発明等に関する規程第十五条の規定は、平成十五年一月一日以後の収入に係る実施補償金の支払について適用する。
附則(平成一六年交局規程第二六号)
この規程は、平成十六年四月一日から施行する。
附則(平成一七年交局規程第二五号)
この規程は、平成十七年七月十六日から施行する。
附則(平成二二年交局規程第四八号)
この規程は、平成二十二年七月十六日から施行する。
附則(令和元年交局規程第三号)
1 この規程は、令和元年七月一日から施行する。
2 この規程の施行の際、この規程による改正前の交通局規程の様式(この規程により改正されるものに限る。)による用紙で、現に残存するものは、所要の修正を加え、なお使用することができる。
附則(令和二年交局規程第八七号)
この規程は、公布の日から施行する。
別記
(令元交局規程3・令2交局規程87・一部改正)
(令元交局規程3・令2交局規程87・一部改正)
(令元交局規程3・令2交局規程87・一部改正)
(令元交局規程3・令2交局規程87・一部改正)
(令元交局規程3・令2交局規程87・一部改正)
(令元交局規程3・令2交局規程87・一部改正)
(令元交局規程3・令2交局規程87・一部改正)
(令元交局規程3・令2交局規程87・一部改正)