○東京都監査事務局職員の標準職務遂行能力を定める規程

平成二八年三月二八日

監査委員訓令第三号

東京都監査事務局

東京都監査事務局職員の標準職務遂行能力を定める規程

(趣旨)

第一条 この規程は、地方公務員法(昭和二十五年法律第二百六十一号)第十五条の二第一項第五号の規定に基づき、職制上の段階の標準的な職の職務を遂行する上で発揮することが求められる能力として、東京都監査事務局職員の標準職務遂行能力を定めるものとする。

(標準職務遂行能力)

第二条 東京都監査事務局の標準的な職を定める規程(平成二十八年東京都監査委員訓令第二号)第二条の表標準的な職の欄に掲げる職の標準職務遂行能力は、別表の上欄に掲げる標準的な職の区分に応じ、同表の下欄に掲げる標準職務遂行能力とする。

この訓令は、平成二十八年四月一日から施行する。

(平成二九年監委訓令第一号)

この訓令は、平成三十年一月一日から施行する。ただし、別表二の部二の項及び三の項並びに同表三の部二の項及び三の項の改正規定は、平成三十年四月一日から施行する。

(令和六年監委訓令第一号)

この訓令は、令和六年四月一日から施行する。

別表(第二条関係)

(平二九監委訓令一・令六監委訓令一・一部改正)

標準的な職

標準職務遂行能力

一 局長

一 課題設定力

東京都監査委員の命を受け、局の長として、監査の基本方針及び計画に基づき、局の政策方針及び経営戦略を立てることができる。

二 実行力

局の代表者として、解決策の実現に向けて強い意思を持ち、局事業の将来的な展望を見通した上で関係者が納得して同意できる環境を作り出し、実現することができる。

三 組織運営力

局を統率し、人事配置、業務配分及び人材育成を通じて、局全体の人的及び組織的能力を最大限に発揮させ、変化の激しい行政課題に即応できる組織づくりを行っている。

二 部長

一 課題設定力

一 問題意識

個々の事業部門の総括責任者として、所管業務について、情勢を踏まえて取り組むべき課題を認識している。

二 高い課題設定

局の組織方針を踏まえ、局の先頭に立って困難でより高い課題を設定している。

三 知識及び情報の活用

必要な知識の習得、情報の収集等を行い、豊富な知見を十分に活用している。

四 解決策の企画

内部の論理を越えた大局的な視点に立ち、コスト、効果等、考慮すべき事情を十分に踏まえた課題の解決策を企画している。

二 実行力

一 折衝力及び調整力

一 解決策を実現するため、大局的な視野及び将来的な展望に立った上で、時機を失することなく関係機関等との調整を精力的に行っている。

二 明確な論拠を提示しながら自分の意見、組織の方針等を明確に説明し、相手方の納得を得るようにしている。

二 判断力

大局的な視点に立ち、状況に応じて適切な合意水準を判断している。

三 行動力

突発的事態、困難等に直面しても、自らの判断で迅速かつ冷静に行動し、積極的に状況を打開している。

四 効率的な事業運営

組織全体に目配りし、既存の手法にとらわれず、効率性を意識して仕事の進め方を見直すなど、組織の生産性向上を図っている。

五 責任感

個々の事業部門の総括責任者として、自己の職責を認識し、最後まで強い責任感を持って職務に取り組んでいる。

三 組織運営力

一 リーダーシップ

職員の挑戦や組織の変革を促しつつ、組織を一体感あるものにまとめ、各職場の執行力を最大限発揮させるよう、職員の能力、経験、状況等をよく把握し、的確な業務配分を行うとともに、適時適切な助言、進行管理等を行っている。

二 人材育成

職員の能力、経験、キャリア意識等を踏まえ、困難な業務に挑戦させるなど、多様な成長の機会を提供することにより、効果的な人材育成を行っている。

三 組織及びコミュニケーションの活性化

職場の上司、部下、庁内外の関係者等と円滑かつ活発なコミュニケーションを図っている。また、職員の自主性及び意欲の発揮並びに関係部署との連携を促し、各職場の執行力を最大化させる組織づくりを行っている。

四 良好な職場風土の醸成

超過勤務の縮減、休暇取得の促進、ハラスメントの防止、コンプライアンスを徹底した職場管理、多様性の尊重など、職員が安心できて働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

三 課長

一 課題設定力

一 問題意識

組織運営の中核的存在として、所管業務について、情勢を踏まえて取り組むべき課題を認識している。

二 高い課題設定

局の組織方針を踏まえ、職員の先頭に立って困難でより高い課題を設定している。

三 知識及び情報の活用

必要な知識の習得、情報の収集等を行い、十分に活用している。

四 解決策の企画

都庁内部の組織の壁を越えた視点に立ち、コスト、効果等、考慮すべき事情を十分に踏まえた課題の解決策を企画している。

二 実行力

一 折衝力及び調整力

一 解決策を実現するため、広い視野及び将来的な展望に立った上で、時機を失することなく関係機関等との調整を精力的に行っている。

二 明確な論拠を提示しながら自分の意見、組織の方針等を明確に説明し、相手方の納得を得るようにしている。

二 判断力

相手方の意見をよく聞き、状況に応じて適切な合意水準を判断している。

三 行動力

突発的事態、困難等に直面しても、自らの判断で迅速かつ冷静に行動し、積極的に状況を打開している。

四 効率的な事業運営

課全体に目配りし、既存の手法にとらわれず、効率性を意識して仕事の進め方を見直すなど、組織の生産性向上を図っている。

五 責任感

組織運営の中核的存在である課の責任者として、自己の職責を認識し、最後まで強い責任感を持って職務に取り組んでいる。

三 組織運営力

一 リーダーシップ

職員の挑戦や組織の変革を促しつつ、組織を一体感あるものにまとめ、職員の能力を最大限発揮させるよう、個々の能力、経験、状況等をよく把握し、的確な業務配分を行うとともに、適時適切な助言、進行管理等を行っている。

二 人材育成

職員の能力、経験、キャリア意識等を踏まえ、困難な業務への挑戦、研修及び自己啓発の奨励など、多様な成長の機会を提供することにより、効果的な人材育成を行っている。

三 組織及びコミュニケーションの活性化

職場の上司、部下、庁内外の関係者等と円滑かつ活発なコミュニケーションを図っている。また、職員の意見やアイデアを積極的に取り入れるなど、職員の自主性及び意欲の発揮並びに関係部署との連携を促し、職員の能力発揮を最大化させる組織づくりを行っている。

四 良好な職場風土の醸成

個々の職員の状況に応じた働き方を尊重し、超過勤務の縮減及び休暇取得の促進に努めるとともに、ハラスメントの防止、コンプライアンスを徹底した職場管理、多様性の尊重など、職員が安心できて働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

四 課長代理

一 職務遂行力

一 職務に対する理解

専門性を発揮した職務遂行等課長代理として求められる職責を理解している。

二 知識及び情報の活用並びに解決策の企画

一 担当職務に必要な高度で専門的な知識及び技術の習得、幅広い情報の収集等を行い、活用している。

二 課題を十分に把握するとともに、分析を行った上で、コスト、効果等を踏まえた的確な解決策を企画している。

三 適切な説明

一 自分の考え、組織の方針等を分かりやすく説明し、困難な折衝及び調整を円滑に行っている。

二 相手の考え、行動等を理解し、好感を与える親切かつ丁寧な対応を行っている。

四 的確な判断

一 幅広い視野を持って、担当職務の状況を適切に把握し、計画的かつ迅速に遂行している。

二 不測の事態には自らの判断を示しつつ、上司に相談しながら問題解決を図っている。

五 効率的な職務遂行

担当職務の優先順位、期限、求められる成果等を十分に踏まえ、時間当たりの生産性を意識して効率的に職務を遂行している。

二 組織運営力

一 指導、育成及び助言

職員の能力、経験、勤務状況等を把握した上で、指導及び育成並びに職務の進行管理を行っている。

二 チームワーク

一 実務に精通した専門的な知識及び経験に基づき、自らの課、他の部署等への協力を行っている。

二 上司、同僚等への報告、連絡及び相談を行っている。

三 職場環境の改善

一 リーダーシップを発揮し、職場を一体感あるものとして取りまとめている。

二 個々の職員の状況に応じた働き方を尊重しながら、休暇取得を促進するなど、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。

三 取組姿勢

一 責任感

担任事務の責任者として、自己の職責を認識し、最後まで強い責任感を持って職務に取り組んでいる。

二 チャレンジ精神

一歩進んだ仕事の実現に向けてチャレンジしている。

三 規律性

法令、服務規律、職務遂行のために庁内で定められた各種ルール、組織で決定した方針等を遵守して行動している。

五 主任

一 職務遂行力

一 職務に対する理解

職務の意義、背景、上司の指示等を正しく理解している。

二 知識及び情報の活用並びに解決策の企画

一 担当職務に必要な高度の知識及び技術の習得、情報の収集等を行い、活用している。

二 課題を十分に把握するとともに、分析を行った上で、コスト、効果等を踏まえた解決策を企画している。

三 適切な説明

一 自分の考え、組織の方針等を分かりやすく説明し、折衝及び調整を円滑に行っている。

二 相手の考え、行動等を理解し、好感を与える親切かつ丁寧な対応を行っている。

四 的確な判断

一 担当職務の状況を適切に把握し、計画的かつ迅速に遂行している。

二 不測の事態には自らの判断を示しつつ、上司に相談しながら問題解決を図っている。

五 効率的な職務遂行

担当職務の優先順位、期限、求められる成果等を踏まえ、時間当たりの生産性を意識して効率的に職務を遂行している。

二 組織支援力

一 指導、育成及び助言

同僚、後輩職員等に対し、高度の知識、経験等に基づき適時適切な指導、助言等を行っている。

二 チームワーク

一 高度な知識、経験等に基づき、自らの課、他の部署等への協力を行っている。

二 上司、同僚等への報告、連絡及び相談を行っている。

三 取組姿勢

一 責任感

自己の職責を認識し、最後までやり遂げる意思を持って職務に取り組んでいる。

二 チャレンジ精神

一歩進んだ仕事の実現に向けてチャレンジしている。

三 規律性

法令、服務規律、職務遂行のために庁内で定められた各種ルール、組織で決定した方針等を遵守して行動している。

六 主事

一 職務遂行力

一 職務に対する理解

上司の指示を正しく理解している。

二 知識及び情報の活用並びに解決策の企画

一 担当職務に必要な知識及び技術の習得、情報の収集等を行い、活用している。

二 課題を把握するとともに、分析を行った上で、コスト、効果等を踏まえた解決策を企画している。

三 適切な説明

一 自分の考え、組織の方針等を分かりやすく説明し、折衝及び調整を行っている。

二 相手の考え、行動等を理解し、好感を与える親切かつ丁寧な対応を行っている。

四 的確な判断

一 担当職務の状況を把握し、計画的かつ迅速に遂行している。

二 不測の事態には上司に相談しながら問題解決を図っている。

五 効率的な職務遂行

担当職務の優先順位、期限等を踏まえ、時間当たりの生産性を意識して効率的に職務を遂行している。

二 組織支援力

一 指導、育成及び助言

同僚、後輩職員等に対し、適時適切な指導、助言等を行っている。

二 チームワーク

一 自らの課、他の部署等への協力を行っている。

二 上司、同僚等への報告、連絡及び相談を行っている。

三 取組姿勢

一 責任感

最後までやり遂げる意思を持って職務に取り組んでいる。

二 チャレンジ精神

一歩進んだ仕事の実現に向けてチャレンジしている。

三 規律性

法令、服務規律、職務遂行のために庁内で定められた各種ルール、組織で決定した方針等を遵守して行動している。

東京都監査事務局職員の標準職務遂行能力を定める規程

平成28年3月28日 監査委員訓令第3号

(令和6年4月1日施行)

体系情報
第1編 規/第6章
沿革情報
平成28年3月28日 監査委員訓令第3号
平成29年12月28日 監査委員訓令第1号
令和6年3月29日 監査委員訓令第1号